こんにちは、スタッフMです。
先日13~14日にかけて行われたアーキウォーク広島主催イベント
京橋会館の見学に行ってきました
京橋会館は広島の戦後を象徴する建築であり、一番の特徴は、建物の中央にある中庭です。
現在のマンションではなかなか見ることができないカタチで
ヨーロッパでよく見られるタイプです。
1階の道路側は店舗になっていて、1~2階の住居はメゾネットタイプ(上下階で1戸)
そして3階4階は大体同じ形の住戸が続いていました。
各階の共用廊下が中庭に面しているのを見たら、小学校の校舎を思い出しました。
手の込んだ装飾などはなく、建具から内装まで至ってシンプルな造りですが
店舗の看板やまだ生活感の残る住戸から、戦後復興期の名残が感じられました。
残念ながら、京橋会館を管理している広島市が21階建てマンションへの
再開発を決定したために今秋から解体されることになるようです。
新開発内容は
1~2階はデイサービスやクリニック、保育所等の子育て支援施設
3~5階は高齢者向け公営住宅、6~9階は高齢者専用賃貸住宅
10~21階は分譲住宅であり、2013年8月に完成(予定)だそうです。
老朽化も進んでいるため、建物を永遠に残すのは難しいと思いますが
こうやって次々と古い物がなくなってゆくのは寂しい気もします。